「国と地方の財政」

 平成20年度末の国の債務総額約889兆円(国債690兆円、借入金58兆円、政府短期証券142兆円)、同じく平成20年度末の地方債残高は約197兆円、 合計で約1086兆円が日本の負債総額です。
これに対して国民の総資産は1400兆円あるとされています。
 また、財務省のホームページから単年度の収支状況を見ますと破綻している状態で、平成20年度歳入では、83兆円の歳入総額のうち、25兆円を公債金(借金)収入に頼り、 歳出では、社会保障費で21,7兆円、地方交付税交付金15,6兆円、そして、20,1兆円が国債費(借金返済費用)で、内9,3兆円は利息分の支払い費用に当てられ、この3費目で70%を占めている状態です。
 更に、公債発行の内で、特例公債(本来短期的に発行すべきもの)が、平成11年から10年連続で20兆円以上発行しています。
 国の財政は、すでに自転車操業状態であり、財政建て直しの方策議論は、景気回復後に・・・・・などと言える状態ではありません。
  具体的に、景気策や社会保障策だけでなく、財政再建策を与野党で構築して国民に示し、協力を求めていかないと、近い将来、借金のつけとして社会の荒廃を残すことになります。
  一方、地方の財政状況を見ますと、地方財政の借入金残高197兆円の内訳は、交付税特別会計借入金残高(地方負担分)34兆円、公営企業債残高(普通会計負担分)26兆円、 地方債残高137兆円で、平成3年度から2,8倍となっており、この借金増加分のうち特例的な借入金が86兆円と7割近くを占めています。
  なお、約1800自治体のうち、公債費比率が18%以上の団体が2割を超えている状態です。
地方公共団体財政健全化法(平成20年度決算から適用)によると、実質公債費比率が18%を超えれば、地方債の発行は協議・許可制となり指導を受けます。
  地方は、国による返済財源保障(地方交付税など)に基づいて特例債などを発行していますが、今の国の財政状況では、とても地方のめんどうを見続けることはできないと思われます。
  自治体については、都市部と地方で個別の対応を国に求める一方で、自立を目指して「権限移譲」「財源移譲・確保」「適正人員・人材確保」「事業精査―効率化と必要事業の仕分け」 などの改革具体策を市民の皆さんに示さねばなりません。



「トンボの羽化の様子」

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